【池山水源】熊本最高峰の名水が湧き出る阿蘇産山村の綺麗な水源を紹介

熊本は『火の国熊本』と呼ばれる事が多いですが、阿蘇地方では特に湧き水が多く、『火』よりも『水』の方が観光客には印象深く残ります。

今回紹介する『池山水源』は口コミで選ぶ『日本の名水・水源ランキング』で栄えある一位を獲得した日本一の水源。
人気の観光スポットでもある池山水源のアクセスや周辺の施設、水源内や採水所について余すところなく紹介します。

池山水源とは

池山水源は大分との県境であり、熊本の最北東端である熊本県阿蘇市産山村にある水源。

池山水源から湧き出る水はとても綺麗で、環境庁の『日本名水百選』にも選ばれています。
湧き水は毎分30トン・水温は年間を通して13〜14度。

水は少し硬く飲みごたえある水です。
この綺麗な水を求め、県内外から多くの人が水を汲みに訪れる水源です。
特に夏は、採水と涼しさを求め多くの人で賑わいます。

池山水源までのアクセス

やまなみハイウェイ(県道11号線)を別府・瀬の本方面へ。
その後、道なりに進むと池山水源に向かう県道40号の交差点付近に、わかりやすい目印となる看板があります。

右折後は道なりに進むと再び案内板が立っていますので、ひたすら案内板に従って進んでください。

▲この看板が見えたらゴールです。

池山水源の駐車場

池山水源に到着。
駐車場には車を約30台程度は止められそうです。

ちなみに駐車場は無料。営業時間はないので、朝早くに来ても大丈夫ですね。

駐車場の脇の方には多目的トイレ付きのトイレがありました。

足湯ならぬ足水⁈

駐車場から水源の方へ歩いていくと何やら石碑が…

石碑には
『水』そこに生命があり自然があり無限がある
『旅』そこに希望があり創造があり前進がある
『人』そこに心があり対話があり文化がある
と書かれています。
水源に訪れる観光客や水汲み客へ向けた詩のようですね。

いい言葉だなーと思いつつも進んでいると『足湯』ならぬ『足水』スポットが！

水は水温13〜14度という事で、とってもひんやりしています。
当たり前ですが、足水は水源の水が引いてあり、とても透明で綺麗な水でした。

石碑の先には名水が湧き出る池山水源

足水を終え先へ進むと再び石碑が。
と、こちらは記念碑でした。記念碑には池山水源が環境庁認定の『全国名水百選』熊本県認定の『熊本県名水百選』に選ばれた日時が記されています。

石碑から先に進むとすぐに水が流れています。

湧き水は毎分30トンの豊富な水量なだけあって、流れている水もとても多いです。

石碑横の橋を渡り進むといよいよ水源です。
が、その前に注意書きの看板が。

▲水源内は立ち入り禁止。
飲料水に用いられますので、間違っても水の中には入ってはダメです。

注意書きの看板を横目に進んでいくと水源につきました。

とても綺麗な水源ですね。
水源の周辺には、樹齢200年を超えるされる樹木などが立ち並んでいます。

緑が豊かな水源という印象を持ちました。

▲水源内には椅子があります。ゆっくり水源を眺める事ができますね。

水源の中の水は一切の濁りがなく透明という印象。水源の中まではっきり見えます。

この綺麗な水源である池山水源は、九重連山に降った雨が湧き出した水で、水源の流れ着く先は玉来川を経て、別府湾に流れています。

池山水源付近の地元では、生活用水や農業用水として用いられています。

池山水源を守る『水神様』

水源の奥の方へ進むと水源の中に水神様が。

水神様の近くには水神様に関する看板がありました。
読みづらいので文字におこします。

▲池山水源を守る水神様を祀り、池やその周辺を掃除し、毎年8月5日を祭日とし御祭りが続けられています。

昭和51年、池を掃除中に池の底から忽然と水神様が掘り起こされます。
これは約200年前に起きた大水害の際に、地中に姿を消してしまった水神様だとか。

その後新たに祀られた水神様と掘り起こされた水神様の二体の水神様が守る『神の泉』であります。

池山水源の水でコーヒーが飲める！『産山よろず・がまだす堂

水源の敷地内にある『産山よろず・がまだす堂』では池山水源の水を使った『池山名水コーヒー』が飲めます。

またコーヒーのほかに地元の食材を使ったランチ(要予約)もしています。
店内には他に地元で採れた野菜やお米、お茶、近くの牧場から直送のソフトクリームを楽しむ事ができます。

池山水源での採水は採水所で

採水は水源内ではなく、駐車場から下に降りる道がありますので、そこを降りると採水スペースがあります。

4カ所で採水できるので、余程人がいない限りは待たずに採水できます。

採水所に流れているのはもちろん池山水源の水。
柄杓に注いで飲んでみましたが、水は少し硬めで飲み応えがあり、とても美味しかったです。

採水所で撮影をしていると地元の人が採水に来られていました。
その方にお話を伺うと『池山水源の水で炊くお米はとても美味い』『米を炊く為に池山水源の水を採水に来ている』とのこと。

『たしかに名水で炊くお米は美味しそう…』
持って帰って試してみようと思ったものの、採水する容器を忘れてしまったのでした…

池山水源を訪れる際に注意すべき事

注意すべき事は以下。

• 営業時間はありませんが夜は街灯がないので危険です。明るい内に訪れましょう。
• 連休中や暑い時期は人で混雑します。時間帯や時期は考えておいた方がいいかも。
• 水源内には入ってはダメ。足水を使って涼みましょう。
• 採水の出来る容器は売ってありません。容器は前もって準備しておきましょう。

池山水源の基本情報