阿蘇神社で行われる御田祭の締めだとされる『田実祭』。
2018年には地震以来、約3年振りに流鏑馬も行われ話題になりました。
今回は『田実祭』とは?見どころと開催情報についてまとめました。
田実祭とは
『田実祭(たのみさい)』とは、毎年阿蘇神社で行われる祭り。
阿蘇神社で催される祭りで、阿蘇神社三大祭りの一つです。
田実祭では、秋の収穫の時期の一番最初に取れたお米を神前に供え、稲の実りに感謝を捧げます。
阿蘇神社では稲作のお祭りが季節ごとに開催されます。
農耕時期には『田作祭(火振り神事)』田植えの時期には『おんだ祭り』そして収穫期に『田実祭』が行われています。
この様に阿蘇神社、国造神社では一年を通して稲の生育に合わせた祭りが行われています。
この『農耕→田植え→収穫』の稲に関する一連の流れで行われる祭りが評価され、昭和57年に『国重要無形民俗文化財』の指定を受けています。
また田実祭では神慮を慰めるために『願の相撲』が行われ、14人が紅白に分かれ競います。
相撲が終わると、楼門前の参道にて流鏑馬が行われます。
流鏑馬は見もの
田実祭の最大の見せ場で、歴史の古い流鏑馬は大変な見もの。
射手には地元の阿蘇清峰高校(現阿蘇中央高校)の馬術OBなどが務め、馬10頭が目の前の参道を走ります。
的は3つ並べられ手前の方から順に小さくなっています。
馬に乗って小さい的を狙う事だけでもかなり難しそうですが、射手はそれに加えて烏帽子(烏帽子)に直垂(ひたたれ)袴(はかま)姿で弓を引きます。
全長約140mの参道を駆け抜けながら的を3つ馬上から射抜く姿は圧巻です。
流鏑馬の最後には見物人に向かって破魔矢が投げられます。
使われた矢は、田畑の虫除け・火難除け・家内安全のお守りとして尊ばれています。
開催日時
毎年9月25・26日に開催
開催場所
阿蘇神社
熊本県阿蘇市一の宮町, 宮地 3083−1
お問い合わせ先
阿蘇神社 社務所(9:00〜17:00)
TEL 0967-22-0064