熊本の名産『馬刺し』はご存知ですか?
熊本ではお祝い事や、年末年始になると『馬刺しを買わなきゃ』と、使命感に駆られるくらい浸透しています。
それもそのはず、熊本県は馬肉の生産量、消費量ともに日本一なのです。
馬刺しと言えば熊本って言うぐらい有名なわけですが、馬刺しは生肉ですよね。
生肉は、お店がそのままの状態で提供出来なかったりと規制がありますが、馬刺しには規制がありません。
『馬刺しは生肉なのに危険性はないの?』と思われる方も多いと思います。
そこで今回は『馬刺し生食OKの謎』を書きました。
生と加熱後の違いは?
生肉の状態、主に腸などは腸管出血性大腸菌(O157、O111など)の細菌ウィルスや寄生虫が存在します。
これらの細菌は熱に弱く、加熱する事で死滅します。
『肉によく火を通すというのはこう言った理由があるからなんですね!』
馬と牛は何が違うの?
馬は反芻動物ではない。
牛や羊などは、胃を複数持っていて、胃の中の物を一旦口に戻して咀嚼する動物なのです。
『かわいい顔してしてるのに…汚い(´∀`;)』
反芻動物は馬と違い胃を複数持っている為、細菌の数も数千倍いるといわれています。
その為、馬による食中毒の感染の可能性も低いとされています。
また、馬は牛など比べ体温が高く、寄生虫があまりつきません。
馬刺しが生で食べられる秘密
腸管出血性大腸菌の感染の可能性は低いとされていますが、寄生虫が少ないとはいえど存在するわけです。
『それだと生じゃ食べられないじゃん…』
と思いますよね?私もそう思います。
ですが、馬にいる寄生虫『ザルコシスティス・フェアリー』は−20度で48時間以上冷凍処理すると死滅します。
『という事は、冷凍処理すればいいわけです!』
馬肉は流通段階で寄生虫が死滅するように冷凍処理する事を義務付けられています。
まとめ
『なーんだ!馬刺しは安全なんじゃーん!』
と、思って頂けましたか?
ですが馬刺しは生肉ですので、食中毒の可能性は否定できないと思います。
過去に熊本で冷凍処理せずに馬刺しを販売し、食中毒を起こした事件などもあります。
注意すべき事
- 購入する際は、生食用の馬刺しを購入してください。
- 間違っても生食用ではない肉を生で食べてはダメです。
以上のことを守って頂ければ良いかと思います。
皆さん馬刺しを安心して美味しく食べてくださいね!